パッチケーブルについて
パッチケーブルは、エフェクター同士を接続するために使用する「短いシールドケーブル」です。
プラグの形にはストレート型とL型の2種類があります。
パッチケーブルは長さが短いことから軽視されがちですが、その1本だけでも音作りが左右されます。
エフェクターボードを組み立てるときには沢山のパッチケーブルが必要になります。
コストを出来るだけ抑えるために、シールドケーブルの自作方法は覚えておいて損はありません。
必要な物
パッチケーブルを自作するときに必要なものはこれです。
道具
- ペンチ
- カッターナイフ
- ハンダごて
- ハンダ
材料
- シールドケーブル
- プラグ
- 収縮チューブ
そして、あると便利なのがテスターです。
断線などの問題があるときは一目でわかりますし、自作する人にとっては必須アイテムです。
シールドを自作するには?
それでは具体的に自作する方法を説明していきます。
例として、材料はこちらを使用します。
まずは一番最初に、断線したシールドを開いてどのように繋がっているのかを確認しておきます。
パッチケーブルを自作しようとしている人は断線しているケーブルくらい持っているでしょうし、使えないシールドは持っていても仕方ありません。
完成例を見ながら制作するのが一番確実です。
抵抗がある人は、こちらを参考にしてください。
「ケーブルの真ん中の線(芯線)」と「プラグの短い突起部分」、
「ケーブルの外側の銅線」と「プラグの長い方」が繋げられています。
反対側のプラグも同じです。
BELDEN8412のように、芯線が2本以上ある場合もあります。
繋げ方がわかれば、あとは同じように作るだけです。
ケーブルを剥き、銅線を画像のようにねじってまとめます。
このときに銅線をハンダで固めて長さを調整しておくと、プラグに繋げるのがラクになります。
プラグに繋げるときは、先に芯線から繋げるようにしましょう。
プラグに両方繋げ終わったら、配線後の絶縁として収縮チューブで完成です。
例の材料を使用した理由は…?
私が例としてこの材料を使用したのは、音作りをしやすくてコストも低いからです。
安くて良い音・自分がやりやすい環境を求める人は参考にしてみてください。
コストですが、1本あたり¥1000以下です。
エフェクターボードを組むときは多くのパッチケーブルが必要になるので、出来るだけコストは低い方が良いでしょう。
そして、音作りのしやすさ。ケーブルの種類によって音質が変化します。
出来るだけ味付けのないそのままの音の方が、音作りはやりやすくなります。
「あのメーカーのシールドは繋ぐだけで音圧が上がる」
というような味付けは、シールドを経由するたびに音質が変化していることになります。
使うのは、最初のギターからエフェクターまでの1本だけで良いです。
パッチケーブル自作キット
最近ではハンダ付け不要の「パッチケーブル自作キット」が発売されています。
ハンダ付けはハードルが高いと感じる人におすすめです。